
窓ガラスに急にヒビが入った事がありませんか!
●ヒビが入った窓ガラス


これは「ガラスの熱割れ」と言う現象です。
理由
ガラスの日に当たる高温部とサッシ回りの周辺部との温度差が激しい為に生じる物理的現象です。
金属線が入ったガラスは、雨水等でガラスの端から金属線がサビてしまい、膨張する為です。
熱割れの特徴
熱割れは、冬の晴れた午前中に多いです。特に建物の東面や南面への日当たりが大きくなる一方で、サッシ周辺部の温度がさがっているのでガラスに温度差が生まれます。当社では11月頃に、ガラスのヒビ交換依頼の問い合わせがあります。ぶつけた覚えがなく、突然「ピッシ」と言う音がしてヒビが入ります。
なぜガラスに網(金属線)は入っているのか?
網入りガラスの種類
①ヒシワイヤ―

②クロスワイヤー

③タテワイヤー

網入りガラスは防災ガラスです防犯ガラスではありません
建築基準法の規定により、防火地域や準防火地域では窓ガラスに金属線の入った網入りガラスの使用を義務付けされています。
火災の際に隣地への延焼を防ぐ為、20分間の防火性能をガラスに求められています。網入りガラスではないと20分の防火性能を満たしません。消防活動を円滑に進める為の20分規定です。
ヒビが入った網入りガラスの問題点
一度ヒビが入ったガラスは、風圧や振動でヒビが大きくなり危険です。
20分の防火性能を満たさない為危険です。
窓ガラスのヒビ割れの前兆(網入り透明ガラス)
目視できるほどの金属線が錆びています。
サッシを分解してみると・・・
新しいガラスの端





どこからヒビがはいるのか?(網入りくもりガラス)
ヒビが入ったガラス
サッシを分解してみると・・・ガラスの下からヒビが入っています。
新しいガラスの端





対策
遮光カーテンは熱がこもるので通常のタイプを使用する
タンス等の家具を窓ガラスに密着させない事
金属線入りガラスは、こまめにガラスの結露等の水分をふき取る事
冷暖房機(ファンヒーター・エアコンの室外機)の熱風をガラスに直接当てない事
施工上の対策
当社では、ガラスの切断を正確に行い、
サビ止め剤をガラスの4方の端に必ず塗ります。
サビ止め剤とは?

別名・ワイヤガードと呼びます。金属線入りガラス用防サビ塗料です。フッ素化学を応用した防サビ塗料で、速乾性塗料です。









タンスが窓ガラスに
影を作りガラスに
温度差を作ります。
ファンヒーター等の
熱風をガラスに当て
ないでください。
エアコンの室外機の風をなるべくガラスに当てないように設置してください。
※お客様の窓ガラスの設置状況やガラスの種類によって熱割れの問題点が多種ありますので、お気軽に熱割れについて当社にご相談下さい。